個人事業主必見!償却資産税とは?

小西 椋磨
はじめに
個人事業主やフリーランスの皆さん、償却資産税についてご存知でしょうか?この記事では、償却資産税の基本から申告方法まで詳しく解説します。
償却資産税とは?
償却資産税とは、事業用の固定資産に対して課される税金です。具体的には、事業に使用する機械や設備、器具などが対象となります。これらの資産は、時間の経過とともに価値が減少するため、減価償却を行います。この減価償却を考慮して計算される税金が償却資産税です。
償却資産の対象
償却資産の対象となるものには、以下のようなものがあります。
- 機械設備
- 事務用器具
- 建物附属設備
なお、車両は償却資産税の対象外です。これは、車両には別途自動車税が課されているため、二重課税を回避するためです。
償却資産税の計算方法
償却資産税は、事業用の資産に対して課される税金です。計算方法は以下の通りです。
- 課税標準額を算出します。これは、資産の取得価額から減価償却費を差し引いた額です。
- 税率を掛けます。標準税率は1.4%です。ただし、自治体によって異なる場合があります。例えば、人口が少ない市町村では1.5%や1.6%、高い場合は1.7%になることもあります。
なお、償却資産税には免税点が設定されており、課税標準額が150万円未満の場合、償却資産税は課されません。つまり、所有する償却資産の合計評価額が150万円以上になると、償却資産税がかかります。
申告方法と提出書類
償却資産税の申告には、償却資産申告書を提出する必要があります。申告書は、毎年1月31日までに市区町村の税務課に提出します。申告書には、所有する償却資産の詳細を記載し、減価償却の計算結果を反映させます。申告の対象となるのは、毎年1月1日時点で所有している償却資産です。
また、eLTAX(地方税ポータルシステム)を利用して、電子申告を行うことも可能です。PCdeskを使用して申告データを作成し、電子申告を行うことができます。
まとめ
償却資産税は、個人事業主やフリーランスにとって重要な税金の一つです。適切に申告し、税務リスクを回避するためにも、正確な知識と手続きを身につけましょう。疑問がある場合は、ぜひ税理士法人淀川パートナーズへお問合せください。
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