相続税の税率は10~55%!?具体的な計算方法について解説!
今回は、相続税の税率や具体的な計算方法について徹底解説します。
✔ 相続税の税率はどのように決まるのか?
✔ 具体的な相続税の計算方法は?
✔ 配偶者控除や基礎控除などの節税ポイントを知りたい
などの疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
相続税は、相続した財産に対して課される税金で、その税率は10%から55%まで幅広く設定されています。
また、配偶者控除や基礎控除など、知っておくべき節税ポイントも多数あります。
この記事では、相続税の概要や具体的な計算方法、そして節税対策のポイントについてわかりやすく解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、相続税についての理解を深めてください。
相続税は超過累進税率を採用
相続税は「超過累進税率」という方式を採用しています。
これは、相続財産の金額が増えるごとに適用される税率も高くなる仕組みです。
相続税の税率は、国税庁のHPにある速算表で確認できます。
相続税額を算定するうえでの考慮すべき指標とは?
相続税額を計算する際には様々な要素を考慮する必要がありますが、主に次のような指標が重要です。
相続財産の金額: 相続財産の総額が大きいほど、適用される税率が高くなります。
法定相続人の人数: 法定相続人の人数に応じて基礎控除額が決まります。基礎控除額は「3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の人数」で計算されます。
これらの指標を考慮して、実際に課税対象となる金額を計算します。
相続税額を計算する流れとは?
計算の流れ
相続税を計算する流れは以下のとおりです。
① 遺産の総額を計算
②基礎控除額を差し引く
③課税遺産総額を計算
④相続税の総額を計算
⑤相続税の合計を求める
具体的な計算方法
では、具体的な例を使って相続税の計算方法を見てみましょう。
・遺産総額:1億円
・法定相続人:妻、子供二人(子A、子B)
① 遺産の総額を計算
今回は簡便的に1億円とします。
実際には、土地の評価や株式の評価など手間がかかることもあります。
② 基礎控除額を差し引く
基礎控除とは、相続税を計算する際に控除される一定額のことです。
基礎控除額 = 3,000万円 + (600万円 × 法定相続人の数)
今回であれば、基礎控除額は4,800万円(3,000万円+600万円×3人)となります。
③課税遺産総額を計算
遺産の総額から基礎控除額を差し引き、課税遺産総額を求めます。
今回は、1億円から4,800万円を差し引き5,200万円となります。
④相続税の総額を計算
課税対象額5,200万円を法定相続分に分割します。
今回は、配偶者が1/2、子供2人がそれぞれ1/4となります。
配偶者の法定相続分: 5,200万円 × 1/2 = 2,600万円
子Aの法定相続分: 5,200万円 × 1/4 = 1,300万円
子Bの法定相続分: 5,200万円 × 1/4 = 1,300万円
上記の速算表を用いて税額を計算します。
配偶者の相続税額:
2,600万円 × 15% – 50万円 = 390万円 – 50万円 = 340万円
子Aの相続税額:
1,300万円 × 15% – 50万円 = 195万円 – 50万円 = 145万円
子Bの相続税額:
1,300万円 × 15% – 50万円 = 195万円 – 50万円 = 145万円
配偶者控除の適用
配偶者が相続する財産については1億6,000万円または法定相続分まで非課税となります。
今回の場合、配偶者の相続分2,600万円は非課税です。
⑤相続税合計を求める
配偶者の相続税額: 0円
子Aの相続税額: 145万円
子Bの相続税額: 145万円
このように、相続財産が1億円の場合、最終的に子供たちそれぞれの相続税額は145万円となり、合計で290万円になります。
まとめ
相続税は、超過累進税率を採用しているため、相続財産が多ければ多いほど税率が高くなります。
また、法定相続人の人数や配偶者控除などの制度も考慮する必要があります。
詳細については、ぜひ税理士法人淀川パートナーズにお問い合わせください。
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