日本政策金融公庫とは？概要や創業融資で利用するメリットについて解説！

日本政策金融公庫は、多くの創業者やスモールビジネスオーナーが資金調達を行う際に活用する重要な金融機関です。
本記事では、日本政策金融公庫の概要や、創業融資における新規開業資金、利用のメリット、注意点についてわかりやすく解説します。

日本政策金融公庫とは、政府が100％出資する政策金融機関です。
中小企業や個人事業主の資金調達支援を目的とし、特に創業や事業拡大を目指す方に向けた融資制度が充実しています。

日本政策金融公庫が取り扱う融資には、以下のような特徴があります。

• 低金利で資金を借りられる
• 担保や保証人が不要
• 創業初期でも審査が通りやすい

特に、創業間もない事業者が民間金融機関から融資を受けるのが難しい場合、公庫は貴重な資金源となります。

創業融資の代表例が「新規開業資金」です。
主に、これから創業を考えている人や創業後間もない方が、事業運営に必要な資金を調達するために利用します。
創業間もない時期は、経営の基盤が整っていないため、資金調達が難しいと感じる方も多いでしょう。
その際に公庫の新規開業資金を活用することで、事業を円滑にスタートさせることが可能になります。

新規開業資金の特徴は次の通りです。

1. 自己資金が少なくても利用可能
   一般的に、自己資金の1〜2倍程度の融資が可能とされています。
2. 審査基準が比較的緩やか
   公庫では、事業計画書の内容や経営者の意欲を重視して審査が行われます。

創業者にとってこの融資は、事業のスタートダッシュを切るための重要な選択肢となります。

日本政策金融公庫を利用することで得られるメリットは以下の通りです。

• 低金利での資金調達が可能：多くの制度が民間の融資に比べて低い金利で提供されており、返済負担を軽減できます。特に創業直後の資金繰りに負担をかけないことが重要です。
• 信用力が少なくても融資を受けやすい：民間の金融機関からは融資を受けにくい創業者でも、公庫の融資を受けることで信用力が向上し、将来的な資金調達がしやすくなります。
• 手続きが比較的簡便：オンラインでの申し込みが可能で、事前相談も実施しているため、時間や手間をかけずに手続きが進められる点も魅力です。

公庫の融資を利用することで、資金面の不安を解消し、事業に専念できるようになります。

公庫の融資を活用する際には、いくつか注意点もあります。以下の点に留意しておきましょう。

1. 事業計画書の質が重要
   公庫の融資審査では、事業計画書が重視されます。具体的で現実的な数値目標や、事業の差別化ポイントを明確に記載し、事業の実現性をアピールしましょう。
2. 返済計画の策定が不可欠
   低金利とはいえ、返済義務があるため、無理のない返済計画が重要です。返済計画を立てて、資金繰りをしっかり管理することで、健全な経営を維持しましょう。
3. 審査や手続きに時間がかかる
   融資の審査には通常、数週間程度が必要です。急な資金ニーズに対応するには、早めの手続きが推奨されます。資金が必要になるタイミングを見越して、計画的に申請を行いましょう。

公庫の融資を検討する際には、計画的な準備が求められます。
融資を受けるための条件や必要な書類を事前に確認し、余裕をもって手続きすることが大切です。

日本政策金融公庫は、創業者やスモールビジネスオーナーにとって、資金調達の心強いパートナーです。
創業融資である新規開業資金を活用すれば、資金面の課題をクリアし、事業を成功へ導くスタートを切ることができます。

公庫を利用する際は、事業計画書の作成や返済計画の立案など、しっかりと準備を行うことが求められます。
また、公庫の融資を賢く活用し、事業基盤を整えるための資金管理を行うことが重要です。

私たち税理士法人淀川パートナーズは、資金調達支援を行っております。
資金調達をお考えの方は、ぜひご連絡ください。

堀　真彰

税理士・公認会計士

大手監査法人で上場企業の監査に従事。 若手起業家を税務の面から支援したい考え、小西とともに弊社を設立。 税務申告の代行者だけではなく、経営のパートナーとして信頼される税理士を目指しています。